冬ののちに、春が来る
今日は二十四節気の雨水にあたり、春一番が吹く頃、三寒四温の時期となる。
春一番で思い出すのは東京にいた二十代の頃、一人旅で奥秩父の小さな民宿に泊まり、朝、散歩に出かけたらものすごい風で、山だから木の枝もばんばん飛んできて、こ、これが春一番なんだ!とかがみながら驚いた日。(北海道にはないので)
山の木々は荒れ狂う風にしなり、そこら中に枝が吹き飛ばされるのをみていて、ふと「ああ、自然はこうやって もういらない弱った部分をきれいに払って春に備えるんだなあ」となんか納得した。
いろんなことってすべてつながり、うまくできている。
北海道はまだまだ雨って感じではないけれど、それでも朝明るくなるのが早くなり、夜暗くなるのも遅くなり、日中の陽射しも強くなった。
寒さに耐えた木々もこの変化に気づき、春への準備を始める。
父の病室へ持って行った桜の枝は1週間後にすっかり葉を成長させていた。
父には少し早くても、新緑を見てもらいたかった。